本日のお勉強

「世界は神様によって創造された」「見ず知らずの他人を自分自身のように愛せ」「イエスが磔(はりつけ)になったお蔭(かげ)で、全人類は救われた」「やがて終末の日が訪れる……悔い改めよ」

 ばっかじゃないのとばかりに舌打ちした。子供の頃のこと。こんな妄想を真に受けるなんて、クリスチャンってどうかしている。幼い頭と心でそう断じた。
 長じて知識こそ増えたが、違和感は相変わらずだった。田川建三を読むまでは。

そういうものですか! という感じ。世の中いろんな人がいる、というか。わたしはしばしばそのことを忘れてしまうので、その意味では、ひじょうに勉強になる。田川建三を読んだだけで変わってしまう違和感というのにもまるで共感できない*1が、そうした(わたしの)感情も含めて――あえて「きざ」な言い回しを用いれば――「キリスト教からの疎外」といえるかもしれない。

*1:というか、理解できない。