2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

長倉久子「中世哲学とトマス・アクィナス」 http://www.h4.dion.ne.jp/~inoj/nagakura.htm ‥‥それ〔エミール・ブレイエの主張〕に対してジルソンという非常に有名な哲学史家で中世哲学に関しては一番大きな仕事をした方が1931年にフランス哲学会で反論い…

そういえば昨日

日本史やってる某氏と 二次史料ばかり駆使した研究はだめだ。きちんと一次史料にあたれ。自分でデータとってこい。それに基づいて結論出すのが、実証主義だ。(大意)というような主張をめぐって議論をした。最近二次史料(?)ばかり読んでいるので「ひとご…

エコ[1987]『中世美学史』、而立書房、2001年 ダンテを相変わらず中世的たらしめたこと、それは、彼が要するに、文学テクストは無限に多くの意味をもちうるわけではないとの見解に立っていたという事実にあった。‥‥しかしながら、ダンテ以後に変化するのは…

ジルソン『中世ヒューマニズムと文芸復興』佐藤輝夫訳、めいせい出版、1976年 イタリア文芸復興〔=ルネサンス〕が聖トマスのこうした力の徳と、その徳から出てくる壮麗と寛宏とのこうした賛美を果たして聞かなかったと思われるであろうか。イタリア文芸復興…

佐藤三夫監訳『ルネサンスの人間論:原典翻訳集』、有信堂高文社、1984年 ・ペトラルカ、親交書簡集(抄訳) ・マネッティ、人間の尊厳と優越について(第四巻のみ訳) ・ヴァッラ、自由意志について ・フィチーノ、精神に関する5つの問題(書簡集第二巻から…

クリステラー[1964]『イタリア・ルネサンスの哲学者』佐藤三夫監訳、みすず書房、1993年 私はできるだけ客観的にルネサンス・ヒューマニズムを叙述したので、今や、その中世的先例が何であったか、という問に答えることを試みよう。一部は、その答えは私が…

クリステラー[1961]『ルネサンスの思想』渡辺守道訳、東京大学出版会、1977年 ヒューマニストたちは学校や大学の圏外にいたわけでなく、それらと密接な関係をもっていた‥‥ヒューマニストたちが普通担当していたのは、文法や修辞学の講座、すなわち中世の先…

ピコ『人間の尊厳について』(1496)大出哲ほか訳、国文社、1985年 《人間は、さまざまで、多様で、しかも定まらない本性を持つ動物である。》 しかし、〔このような人間の本性は〕どのような目的のためにあるのでしょうか。それは、われわれに次のことを理…

聴きもの: Randy Newman『Sail Away』(1972)Warner Bros.ついでにこんなものを見つけてしまった; 『トイ・ストーリー2』や『バグズ・ライフ』などの大作アニメ映画のために書いた一連の歌がヒットし、今や映画制作会社ピクサーの縮れっ毛のプリンスとし…

トリーヌ氏情報(サンクス):『恋愛成績表』 http://hanihoh.com/love2/が。ショックだ。 総合評価 恋愛レベル 「発情ニワトリ級」 (18段階中 17位) 恋愛タイプ 「無愛想型」 ・恋愛タイプについて ルックスなど素材はいいのに、恋愛の場において自分の性…

ガレン[1957→2002]『ルネサンスの教育』近藤恒一訳、知泉書館 この、〔サルターティによる〕産声をあげたばかりのヒューマニズムに頑強に反対したのは、ジョヴァンニ・ドミーニチ〔1356-1419〕であった。サヴォナローラとおなじくドミニコ会士で、ローマ教…

書き忘れ:『非モテ度診断』 http://www2s.biglobe.ne.jp/~sight/pc/ あなたの 非モテ度は 18%です 判定:モテ系 あなたは、どちらかというとモテ系に属するはずです もし非モテというならば、運が悪いとしか言いようがありません 無理してみました。(一度…

カッシーラー「ルネサンス文化におけるヴェサリウスの位置」(1942) in 『シンボルとスキエンティア』、ありな書房、1995年、pp.109-120 ‥‥たしかに医学は中世ではきわめて高い評価を受けていた。それはすべての中世の大学において席を得ていた。‥‥それにも…

杉田氏編の『エフェメーレ』2号所収の 森達也インタビュー、ありふれた世界のために 杉田俊介、『A』と村上春樹のノンフィクション 渡邊太、脱洗脳論(1)――関係の拘束としての洗脳―― 栗田隆子、1980年代学校的世界 谷島貫太、ベンヤミンと真空などなどを頭…

坂井健雄『謎の解剖学者ヴェサリウス』、筑摩書房(ちくまプリマーブックス132)、1999年 当時の外科学と解剖学の教授という地位は、他の医学の教授職に比べて、格段に重要度が低かった。ヴェサリウスが採用されたときの年俸は、四〇フロリンであり、二年後…

江原由美子[2001]『ジェンダー秩序』、勁草書房 街頭を一つの制度として把握するのも、コンネルの「ジェンダー体制」把握の特徴である。‥‥確かに女性は、街頭(特に夜間)のこわさゆえに、行動を控えさせられたり、夜遅くなる仕事につけないなどの影響を被…

大学進学率

に関して見つける。『くまなび』→アンケート結果→四年制大学進学率に関する認識(2000) http://www.mars.dti.ne.jp/~araiguma/enqkekka/en1-1.htmlこのテの調査*1でもっときちんとやったのってないのかしら。 ちなみに公式の進学率は『文部科学省』 http://…

介護保険情勢

に関して教えてもらう。 ども。>杉田氏『全国障害者介護制度情報』 http://www.kaigoseido.net/topF.htm →「介護保険情勢解説」 →「第五回社会保障審議会障害者部会メモ」 後者は介護保険との統合がどんな仕方で主張されているのかを知るためのよい資料。し…

『りゅうりゅうの精神年齢鑑定』ver.4 http://www.geocities.jp/ryu2world/seitop.html 鑑定結果 あなたの精神年齢は31歳ですあなたの精神はそろそろ『中年』になろうかというところです。あまり若々しさは感じ取れなくなりましたが、人生経験を積んで、一人…

河原温「ファン・ルイス・ビーベスと中世末期の貧民救済論」 in 木村尚三郎編『学問への旅:ヨーロッパ中世』、山川出版社、2000年、pp.239-256 ビーベスの著書『貧民救済について』は、全体で二部二十一章からなる。‥‥〔第一部で〕彼は、人間社会において悲…

フリーターネタ;UFJ総合研究所『フリーター人口の長期予測とその経済的影響の試算』(2004) http://www.ufji.co.jp/cgi-bin/link?/publication/report/2003/03116.html 一般に所得の低いことが多いフリーターの増加は、フリーター本人が今の生活に困るだけ…

ヴィーヴェス『学問論』(De Disiplinis,1531) in 小林博英訳『ルネッサンスの教育論』世界教育学選集31、明治図書、1968年 彼ら〔過去の人間〕は、知識を求めての不安におののくこのような長い道程の終局は結局何であるか、この不断の労苦の報酬は何であ…

アリエス「家族の中の子ども L'enfant dans la famille」(1948)、in 中内敏夫・森田伸子編訳『「教育」の誕生』、藤原書店、1992年 子どもの状況は、ちょうど第三身分のそれと同じである。1780年から1800年ころシェースによれば、第三身分についてこういう…

意味もなく、虐待事例その二(とくに「書きたいこと」も見つからない): カルダーノ[1576]「わが人生 De propria vita」,in 清瀬卓・澤井繁男訳『カルダーノ自伝』、平凡社ライブラリー、1995年 四歳になるとミラノに連れてこられ、母や母方の祖母、つま…