2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

クラウゼヴィッツ『戦争論』、篠田英雄訳、岩波文庫白115-1、岩波書店、1968年、上 Karl von Clausewitze, Vom Kriege, 1832-34.(Linnebach 刊行の第14版(1933)が底本) Projekt Gutenberg :http://gutenberg.spiegel.de/?id=5&xid=324&kapitel=1#gb_foun…

市野川容孝・小森陽一『難民』、思考のフロンティア、岩波書店、2007年 読了。第Ⅰ部はなにより読みにくかった。第Ⅱ部については勉強になったという以上に考えさせられた。

安藤次男・奥田宏司・原毅彦・本名純編『ニューフロンティア 国際関係』、東信堂、2006年 はしがき 1. 国際関係学の構築ヘ(安藤次男) 2. 世界の資本主義体制の変化(奥田宏司) 3. 「文化」の変化、変化の文化(原毅彦) 4. 自衛のための戦争、人道のため…

高畠通敏著・五十嵐暁朗・佐々木寛編『平和研究講義』、岩波書店、2005年 読了。こちらも同じく、「『平和研究』講義の記録」をもとにまとめたもの。纐纈のものより具体的なエピソードが詳細に紹介され、価値判断も控えめ、その分個人的には好感がもてた。参…

纐纈厚『戦争と平和の政治学』、北樹出版、2005年 読了。著者の「大学での戦争と平和学の講義ノートをベースにまとめたもの」。随所に見られる平和を求めるべきだという価値判断がややうるさく感じられたが、平易な文体で読みやすく勉強にはなった。各章に豊…

クリス・ヘッジズ『本当の戦争:すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄』、伏見威蕃訳、2004年 Chris Hedges, What Every Person Should Know About War, Free Press, 2003. 読了。価値判断をかなり控え、事実判断についても慎重に書かれている簡…

土佐弘之『安全保障という逆説』、青土社、2003年 読了。言いたいことは理解できるし別におかしなことを言っているとは思わないが、つまらなかった。学べることも少なかった。

藤原帰一『「正しい戦争」は本当にあるのか』、ロッキング・オン、2003年 読了。読みやすいし内容も浅くない。なかなかよい本。タイトルにはあまり惹かれなかったが。

アルンダティ・ロイ『帝国を壊すために:戦争と正義をめぐるエッセイ』、岩波新書852、岩波書店、2003年 読了。いまいち。原文で読めばちがうのかもしれないが、訳文で読むかぎり、印象は弱かった。

最上敏樹『いま平和とは:人権と人道をめぐる9話』、岩波新書1000、岩波書店、2006年 読了。軽いというか平易な本。平和について考えはじめたい向け。

P.W.シンガー『戦争請負会社』、山崎淳訳、日本放送出版協会、2004年 Peter W. Singer, Corporate Warriors : The Rise of the Privatized Millitary Industry, Cornell university press, 2003 読了。良書。おもしろかった&勉強になった。訳がやや読みづら…

加藤健二郎『戦場の現在[いま]:戦闘地域の最前線をゆく』、集英社新書0283A、集英社、2005年 読了。いまいち。知っていることも多いし、著者の感性にはいまいちぴんとこなかった。

テレンス・リー『戦争病:なぜ、戦争はなくならないのか』実業之日本社、2005年 著者インタビュー:http://www.ponycanyon.co.jp/video/terence_lee/ 読了。著者の体験談はふつうに(?)おもしろかった。冒頭や終盤の国際情勢の分析はなんともいえない。

伊勢粼賢治『武装解除:紛争屋が見た世界』、講談社現代新書1767、講談社、2004年 読了。おもしろいし勉強になるが、それ以上にすごかった。

佐々木毅『近代政治思想の誕生:16世紀における『政治』』、岩波新書169、岩波書店、1981年 読了。

岩田正美『現代の貧困:ワーキングプア/ホームレス/生活保護』、ちくま新書659、筑摩書房、2007年 読了。勉強になった。

阿部真大『働きすぎる若者たち:『自分探し』の果てに』、生活人新書、日本放送協会出版、2007年 読了。著者の提案する解決策以外はうなずきながら読めた。

梅本克己『唯物史観と現代[第二版]』、岩波新書897、岩波書店、1974年 読了。読みやすかった。マルクス入門としても下手な本より使えそう。

丸山真男・佐藤昇・梅本克己『戦後日本の革新思想』、現代の理論社、1983年 目次: 第一部 民主主義とナショナリズム 日本の反動思想:戦前と戦後 安保後のマルクス主義思想 第二部 先進国革命と社会主義 イデオロギーと科学 後篇 現代における革命の論理 附…

カール・シュミット『陸と海と:世界史的一考察』、生松敬三・前野光弘訳、福村出版、1971年 Carl Schmitt, Land und Meer : Eine weltgeschichtliche Betrachtung, Reclam Verlag, Stuttgart, 1954. 読了。

C・シュミット『危機の政治理論』、長尾龍一ほか訳、ダイヤモンド社、1973年 目次: 凡例 政治神学(1922年)――主権論四章(長尾龍一訳) 現代議会主義の精神史的状況(1923年)(樋口陽一訳) 議会主義と現代の大衆民主主義との対立(1926年)(樋口陽一訳…

小林敏明『廣松渉:近代の超克』、再発見日本の哲学、講談社、2007年 読了。廣松初学者向け。紹介されている「社会科学と自然科学」(1947)には驚いた。