2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「文化と社会」編集委員会編『文化と社会』第5号、マルジュ社、2004年 目次:http://www.waseda.jp/Schutz/culture5-1.html 読了。廳論文がおもしろかった&勉強になった。ほかの論文の内容についてはとくにいうこともないが、参照されていたジンメルの「ベ…

金益見『ラブホテル進化論』、文春新書620、文藝春秋社、2008年 著者氏サイト:http://makikome.com/index.html 井上章一「ラブホテル業界のウラ話と利用客の生態学」(私はこう読んだ)http://www.bunshun.co.jp/yonda/love/love.htm 読了。おもしろかった…

石井進『中世史を考える:社会論・史料論・都市論』、校倉書房、1991年 論文集。以下(第二部)のみ読了。目次: 一 史料論の視点(原題「史料論」まえがき)(1976) 二 古文書学と歴史学とのあいだ(1973) 三 荘園寄進文書の史料批判をめぐって(原題「『…

石井進『鎌倉びとの声を聞く』、日本放送出版協会、2000年 読了。 目次: 巻頭口絵 第一章 蒙古襲来絵詞をほどいて地方武士の声を聞く 第二章 霜月騒動で殺された安達泰盛とは何者か 第三章 北条時頼の廻国伝説の意味すること 第四章 「北からの蒙古襲来」と…

石井進『中世史を考える:社会論・史料論・都市論』、校倉書房、1991年 論文集。1970-90年のあいだに発表された論文・書評・エッセイ約20編を集めたもの。1.中世社会論の地平、2.中世史料論の現在、3.中世都市を語る、の三部に分かれている。 以下(第一部)…

佐藤進一・網野善彦・笠松宏至『日本中世史を見直す』、平凡社ライブラリー、平凡社、1999年(原著1994年) 1992年におこなった三人の鼎談の記録「日本中世史を見直す:鎌倉期から南北朝期へ」、笠松氏・網野氏が執筆した概説「後醍醐と尊氏:建武の新政から…

五味文彦「京・鎌倉の王権」 in : 五味文彦編『京・鎌倉の王権』(日本の時代史8)、吉川弘文館、2003年, pp.7-113 読了。治承・寿永の内乱から、宗尊親王が皇族将軍として鎌倉に迎えられる(1252年)までの70年ほどを、京・鎌倉の二つの王権という視点から…

松岡心平『能:中世からの響き』、角川書店、1998年 ほぼ読了。『国文学』『国語と国文学』といった雑誌や公演のパンフレットに掲載された文章を集めたもの。第一部「歴史:能のあゆみ」は比較的長めの論考、第二部「作品:能のこころ」は短く簡単な解説が多…

石母田正『歴史と民族の発見:歴史学の課題と方法』、平凡社ライブラリー、平凡社、2003年(原著1952年) 読了。主に、歴史学のあり方や方法について論じた論文・短文を集めたもの。「国民的歴史学運動」に大きな影響を与えたらしい。 ふつうにマルクス主義…

網野善彦・石井進『米・百姓・天皇:日本史の虚像のゆくえ』、大和書房、2000年 読了。主に、網野善彦著『日本社会の歴史』(岩波新書、全三冊)における議論をめぐって行われた対談。「米・百姓・天皇」だけでなく、国号や農本主義/重商主義、差別/非差別…

石母田正『中世的世界の形成』、岩波文庫、岩波書店、1985年(原著初版1946年, 増補版1950年, 改版1957年。本書は改版を底本にしている。) 読了。おもしろかった&勉強になった。この文庫版には、本文にくわえ、佐藤進一「《書評》石母田氏の『中世的世界の…

石井進『鎌倉幕府(日本の歴史7)』、中公文庫、中央公論新社、2004年改版(原著1965年, 文庫版初版1974年) 読了。改版のさいに書かれた五味文彦による「解説」は、本書で扱われている論点や問題がその後どのように発展・継承されたかを紹介している。参考…

石井進『鎌倉武士の実像:合戦と暮らしのおきて』、平凡社ライブラリー、平凡社、2002年(原著1987年) 読了。おもしろかった&勉強になった。

横道萬里雄・小林責『能・狂言:日本古典芸能と現代』、岩波セミナーブックス59、岩波書店、1996年 第一部「能」のみ読了。おもしろかった&勉強になった。戦後の能の発展を、江戸時代の能をふりかえりながら、紹介する。

ドナルド・キーン『能・文楽・歌舞伎』、吉田健一・松宮史郎訳、講談社学術文庫1485、講談社、2001年 第一部「能」のみ読了。『能』(1966)、『文楽』(1966)、ほかに書き下ろしや大学での講演を集めたもの。読みやすかった。

五味文彦『大仏再建:中世民衆の熱狂』、講談社選書メチエ56、講談社、1995年 読了。なぜか五味文彦を集中的に読んでいる今日このごろ。図書館の借りたい本の近くに置いてあったから、という程度の(消極的な)理由からなのだが、ふつうに勉強になるのでつづ…

石井進『中世を読み解く:古文書入門』、東京大学出版会、1990年 読了。良書。勉強になった&おもしろかった。版が大きく文書が見やすいのもうれしい。

坂井孝一『日本文化と能・狂言』、かわさき市民アカデミーブックレットNo.12、かわさき市民アカデミー出版部、2002年 読了。

松岡心平『中世芸能を読む』、岩波セミナーブックス83、岩波書店、2002年 読了。勉強になった&おもしろかった。「勧請」「天皇制」「連歌」「禅」という四つのテーマから中世芸能を考える。よく能の起源のひとつとして語られる「田楽」がほとんど出てこない…

五味文彦『藤原定家の時代:中世文化の空間』、岩波新書178、岩波書店、1991年 読了。

五味文彦『源義経』、岩波新書914、岩波書店、2004年 読了。『平治物語』『義経記』『吾妻鏡』『玉葉』といった史料を中心に義経とその周辺、政治史を描いたもの。 中世史に疎いので、こちらもとりあえず読む。勉強になった、以上に述べるほどの感想はなし。

五味文彦『王の記憶:王権と都市』、新人物往来社、2007年 読了。『月刊歴史読本』2006年7月号から2007年10月号まで連載されたもの。京都、奈良、宇治、平泉といった地域を中心にして都市や王権を論じている。 図書館でほかの本を探していて見つけた。うっか…

本郷和人『武士から王へ:お上の物語』、ちくま新書682、筑摩書房、2007年 読了。おもしろかった&勉強になった。細かいところで疑問を感じるところもあったが、語りには無駄がなく、論理は明快で考えさせる。「はじめに」で「敢えて」「二項対立」的手法を…