• ピーター・サックス『恐るべきお子さま大学生たち:崩壊するアメリカの大学』、草思社、2000年(原著1996年。10章以降は要約のみの抄訳)[bk1]
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  • まわりくどいというか、はっきりした主張が(順序立てて)なされている箇所は少ないし、「ポストモダン」とか「相対主義」とか「反合理主義」とかいう語彙によって少し軽薄な印象を受けるところもあるが、リオタールの議論を念頭に置きつつ読んだせいか、わりと得るものが多かった。そのリオタールの議論は最終章で少し論じられているが、それも詳しいものではないし、もう少しそうした議論が多ければ、というところ。