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- サン=シモン『産業者の教理問答(他一篇)』、森博訳、岩波文庫、2001年
- 再読。というか頭もたいして回らないのでぱらぱらする。ことばを拾う。道徳、社会組織、文明の進歩、ポジティヴ。ずいぶん昔のことのように思える。
- 道徳*1:
産業体制は、享受しうる最大の平安を社会に保証することによって人類に最大の全体的かつ個人的自由を手に入れさせることができる体制であるのは明らかである。
この体制は、一般的には社会に、個別的にはその成員たちに、できるだけ数多くの実利的享楽を与えるけれども、道徳に、人類に及ぼしうる最大の影響力を考えるであろうことも、同様に明らかである。‥‥(『産業者の教理問答』第一分冊、1823年12月、pp.61-2)
*1:ここでは、「精神」と並んで、あまり使われないことばだが。