• 貴戸理恵「「学校」の問い直しから「社会」とのかかわりの再考へ:不登校の「その後」をどう語るか」 in 『こころの科学』、no.123、2005
  • めずらしく夜中に起きたので(?)、読む。『不登校は終わらない』の問題意識を引き継ぐものでありながら、そこで論証なしに行われた――わたしが納得も共感もできなかった――いくつかの断言が排除されて、より論述が穏やかになった慎重な論考。かといって、著者の問題意識が見えにくくなったかというとそうでもなく、控えめな表現で前著と一線を引き、その線の上を綱渡りをするように問いが立てられているような、そういう印象。どういう風に読まれることやら。