• 大学の学部について:

 わたしがここに意図するところの分類と、大学分科の区分における諸学の分類とが相一致し得ざることは、殆んど言を俟たない。分科は、大学の実際的任務とその歴史的発達から生じたものである。即ち実際的目的は、純粋なる理論的見地からすれば分類すべかりしものをしばしば結合し、また当然密接に結合すべかりしものを引き離したし、また同じ動機は本来科学的な学科を実際的・技術的学科としばしば融合したのである。とはいえ、いやしくもかくの如き事情が学的活動に障害を与えたなどと考えてはならぬ。むしろ実際的関係は、この場合にもまた種々なる研究領域の間に、現に諸方の学士院における如く同種類のものを抽象的に総括するよりも、一層濃厚にしてかつ活発な交互作用を喚起するの効果をあげたのである。‥‥[p.14]

[pp.14-5]

  • 経験科学はさらに二つに区別される:自然科学/精神科学

[p.15]

  • 「事実」(Tatsache)とはなにか:「実在」(Wirklichkeit)とは異なる。

[p.28]