• 浅野智彦編著『検証・若者の変貌:失われた10年の後に』、勁草書房、2006年
  • 読了。若者の意識やコミュニケーションについてはネットや周囲の知人を見ていればある程度感触はつかめるのでそれほど驚きはなかったが、普段何気なく感じていたことを、データをもとに、丁寧にことばにしてくれたという感じ。
  • とりわけ、5、6章がおもしろかった。たとえば、「自己分析や自己啓発の本を買う(したい)」や「ありのままの自分でいることが大切」、「自分の個性や自分らしさを探求し、発見することが大切」などと答える自己実現志向的な若者のほうが(道徳・規範的な項目での得点が高い)「高規範群」に属しているという指摘[p.214]には考えさせられた。