• 東浩紀大澤真幸『自由を考える:9・11以降の現代思想』日本放送出版協会NHKブックス967)、2003年
  • 悩ましい。いったいどう考えたらよいのだろう。たとえば、わたしはここで名前を出されているアレントフーコーアガンベンも好きで読んでいるけれど、ここで話されていることは彼/彼女たちのいったこととどれだけ関係があり、どれだけ関係がないのだろうか。それがわからない。むしろ、彼/彼女たちのいったこととそれとはまったく違うことが同時に(というか、つづけて)語られているような印象を受けるので、とまどってしまう。だから、論じられている「現代社会」についても残念ながらよくわからないということになる。悩ましい。

 アルジャジーラによれば、イスラエルのアラブ系議員タラブ・アル・サナイ氏は「拷問のエキスパートであるイスラエル人がイラクにいて、パレスチナ人に対して37年間にわたり行ってきた拷問の経験の蓄積を米軍に伝授しているのは秘密でも何でもない」と述べたそうだ。さらに同氏は数ヶ月前、米軍の将校らが、ジェニン難民キャンプに駐留するイスラエル軍の部隊に参加したことを指摘、米軍将校らがイスラエル軍から住民に対する弾圧を学び、現在のイラクでその手法が応用されているでは、とも語っている。
Israeli lessons for the US in Iraq

なるほど。(←コンスタントにはアルジャジーラを見ないひと)
 #あと北沢洋子さんの「イラク戦争の民営化」のハナシも勉強になる。