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- 東浩紀・大澤真幸『自由を考える:9・11以降の現代思想』、日本放送出版協会(NHKブックス967)、2003年
- 悩ましい。いったいどう考えたらよいのだろう。たとえば、わたしはここで名前を出されているアレントもフーコーもアガンベンも好きで読んでいるけれど、ここで話されていることは彼/彼女たちのいったこととどれだけ関係があり、どれだけ関係がないのだろうか。それがわからない。むしろ、彼/彼女たちのいったこととそれとはまったく違うことが同時に(というか、つづけて)語られているような印象を受けるので、とまどってしまう。だから、論じられている「現代社会」についても残念ながらよくわからないということになる。悩ましい。