横田弘編著[2004]『否定されるいのちからの問い』、現代書館

 ‥‥ちょっと違うかもわかんないけど、今の養護学校を卒業した仲間にはね、学友がいないんですよ。どういうわけか僕よくわかんないんだけど。健全者だったらば小学校のときの仲間と何十年も付き合っていく人なんていっぱいいますよね。大学時代の友達なんか、本当に親友として付き合っていける人もいると思うんですよ。ところが養護学校を卒業している仲間たちには学友がいないんだ。養護学校の中では教師と生徒の関係はある。しかし、生徒同士の関係が切られちゃってるんだなぁ。だから彼らは学校出てからも友達いないんだよ。彼らの言う友達はボランティアさんなんだよ。(横田弘)(p.43)