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- 宮城まり子『キャリアカウンセリング(21世紀カウンセリング叢書)』、駿河台出版社、2002年
- 同著者による「キャリアカウンセリングはどのように活用するか」(PDF) in『日本労働研究雑誌』2004年4月号
キャリアカウンセリングの目的は個人が自立的に行動し、社会・組織の中で持てる能力を最大限に発揮しより有能に機能できるように支援することであるが、その機能と目的をまとめると次のようになる。
(1)ライフキャリアに関する正しい自己理解を促す、
(2)職業選択、キャリアの方向性の選択における意思決定の支援を行う、
(3)キャリア目標達成のための戦略策定の支援を行う、
(4)ライフキャリアデザイン、キャリアプランなどキャリア開発支援を行う、
(5)キャリアに関するさまざまな情報提供を行い支援を行う、
(6)社会・職場へのよりよい適応、個人のライフキャリアの発達支援を行う、
(7)生きること、働くことへの動機づけと自尊感情の維持と〔その〕さらなる向上の支援を行う、
(8)キャリア不安、キャリアに関する葛藤など情緒的な問題解決の支援を行う。
これらの中でキャリアカウンセリングにおける最も重要な機能は自己理解の支援である。