2004-10-18 ■ memo ジャンバッティスタ・ヴィーコ『イタリア人の太古の知恵』、上村忠男訳、法政大学出版局、1988年(原著1710年) 正式名称は『ラテン語の起源から導き出されるイタリア人の太古の知恵について』第一巻形而上学。第二巻「自然学」は書かれたものの散逸し、第三巻「倫理学」は書かれずじまい、とのこと(p.12)。 凡例 訳者解説 序言 献辞 第一章 真なるものと作られたものについて 第二章 類あるいはイデアについて 第三章 原因について 第四章 本質あるいは作用力について 第五章 精神と霊魂について 第六章 知性について 第七章 能力について 第八章 最高の製作者について 結論 訳注 訳者あとがき おもしろかった。風邪ひいたせいか、8割近く(?)わかった感じ。訳注も親切だし、デカルトやガリレオに(解説書とかで)少し親しんでいれば――たとえば「自然学」は「物理学」のことだ、とか――それほど理解に困ることはないような。ただ、当たり前だが、そうした先行研究とのちがいやヴィーコ自身のほかの著作との関係をきちんと考え出すとむずかしい。トピカ/クリティカ/メトドゥスの区別(p.121)もよくわからなかった。