• シュテーリヒ『西洋科学史Ⅴ歴史と人間:ドイツ歴史学派の興隆と精神分析』、菅井準一・長野敬・佐藤満彦訳、現代教養文庫845、社会思想社、1976年
    • Hans Joachim Störig, Kleine Weltgeschichte der Wissenschaft, W. Kohlhammer G. m. b. H., Stuttgart-Berlin-Köln-Mainz, 1965(初版1954年).
  • ものすごく平易。しかも、議論の組み立て方がうつくしい。行われている議論の大半は少しこうした歴史を学ぼうと思ったらすぐに知ってしまうようなことかもしれないが――というか、わたしは知っていることが多くて、読んでいてすこし飽きたが――、それらを一連の議論の流れのなかに位置づける、その手際が見事。
  • 目次:
  • 第十二章 精神と歴史:十九世紀の精神科学
  • Ⅰ 歴史
    • 一 ニーブール
    • 二 ランケ
    • 三 ドロイゼン
    • 四 モムゼン
    • 五 十九世紀の歴史学に反映した当代の二大事件
    • 六 文化史
    • 七 普遍的意識における歴史
  • Ⅱ 法律 
  • Ⅲ 経済
    • 一 古典学派への最初の運動:初期の社会主義とリスト
    • 二 古典理論の補訂:その極地と転機
    • 三 世紀後半の逆流
    • 四 限界効用学派:理論改新の一例
  • Ⅳ 社会学
  • Ⅴ 言語 
    • 一 古典文献学
    • 二 比較言語学の創立
  • Ⅵ 心理学
    • 一 回顧
    • 二 ヘルベルト
    • 三 生理学的基礎に立つ実験心理学の発端
    • 四 ヴント
    • 五 エビングハウス
    • 六 ブレンターノとシュトゥンプ
    • 七 キュルペとヴュルツブルク学派
    • 八 ウィリアム・ジェームズ
    • 九 精神病学の瞥見
    • 一〇 二つの新理論の展望
    • 一一 深層心理学の展望
    • 十二 二、三、の応用と成果にかんする展望
  • 結び
  • 参考文献
  • 解説:二〇世紀の生物学を中心に
  • 総索引