• 貴戸理恵不登校の子どもの『居場所』を運営する人びと:それでも『学校に行かなくていい』と言いつづけるために」 in : 『現代のエスプリ』No.457、子どものいる場所:今子どもたちはどこにいるか、至文堂、2005年
  • とりあえず読む。なんというか。これも――『こころの科学』論文と同様に――穏当な表現によって組み立てられた、控えめな議論。そのバランス感覚が、ある意味では、前著(『不登校は終わらない』)の否定になっている。どこかに強引なところが残っているとすれば、たとえば、副題にある「それでも」ということばだろうか。「それでも」といいたいのは著者であって、居場所を運営する人びとではないように思う――そして、その二つが著者のなかでは、どこか、しっかり分け切れていないように思う――が、どうだろう。