• 福吉勝男『使えるヘーゲル:社会のかたち、福祉の思想』、平凡社新書329、平凡社、2006年
  • 読了。あまり納得のできない議論もあった。たとえば、「職業協同団体(Korporation)」の意義について「この市場社会が抱える福祉的対応策」の「中心」(p.66)とまでいえるかどうか。高柳良治『ヘーゲル社会理論の射程』、御茶ノ水書房、2000年などを見ると、逆の印象を受けるが。というか、ヘーゲル自身はそのネガティヴな側面にもっと敏感だったように思う。「中心」になってほしい、ならわかる(し、ヘーゲルもそういう期待をかけていたかもしれない)が。