追記。発見した。

  • E.デュルケーム社会学とその学問領域」 in : 小関・川喜多訳『モンテスキューとルソー:社会学の先駆者たち』、1975年
    • Emile Dukheim, “La sociologia ed il suo domino scientifico” in : Rivista italiana di Sociologia, t. iv. 1900.( 仏訳
  • ここでは「社会学の問題」(1894)ともうひとつ「社会の形式はいかにして維持されるか」(1898)が言及されている。あとで読む。仏訳だと「表示」は manifestations。「社会的基体」は substrat social。
  • 批判のまとめ:ジンメルのいう「形式/内容」区別で「社会学の領域」を限定することはできない。というのは、ジンメルのいう「形式/内容」の区別を徹底すれば、「社会学の領域」とその他の諸科学の領域の区別はむしろ曖昧になるとも言えるからである。ジンメルは「形式/内容」の区別を恣意的にしか用いていないのだ[pp.229-30]。そういうやり方では、「社会学が科学という名に値する」ようにはならない[p.231]。
  • それらに代わって、デュルケムが持ち出す議論は『規準』とほぼ同じものなので省略。