• 内藤朝雄『〈いじめ学〉の時代』、柏書房、2007年
  • 読了。『いじめの社会理論』のようなおどろおどろしい言葉遣いが控えられているせいか、読みやすい。とりわけ本人の自伝的な部分は印象深く読んだ。ただ、最後のいじめの解決策については、若干疑問も残った。学級制度の廃止が短期的に可能な対策とされているが、ほんとうだろうか。むやみに行えば弊害もあるだろうし、実現するためには大きなコストもかかるのではないか。短期的に実現できればそれに越したことはないのかもしれないが、そう思った。