• 和辻哲郎『人間の学としての倫理学』、岩波文庫岩波書店、2007年
  • 読了。ジンメルを追っていて、論じている事柄が重なるので、念のため(?)手にとった。
  • 意外におもしろかった。と同時に、和辻の西洋哲学に対する理解(の的確さ)と、その主張や批判のあやしさとのギャップにとまどった。西洋哲学に対する鋭い理解がありながら、どうしてこういう主張や批判がでてくるのだろうか、と思わされる箇所がいくつもある。まあ、短い本だからこれ一冊で和辻の主張がわからなくても当然だが、なにか謎をかけられた気もした。