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- W.J.モムゼン& J.オースターハメル& W.シュベントカー編『マックス・ヴェーバーとその同時代人群像』, ミネルヴァ書房, 1994年
- 目次:
- 第1章 序論(ヴォルフガング・J・モムゼン)
- ? ヴェーバーと世紀の転換期の社会科学
- 第2章 人間の科学:マックス・ヴェーバーとドイツ歴史学派経済学(ヴィルヘルム・ヘニス)
- 第3章 グスタフ・シュモラーとマックス・ヴェーバー(マンフレッド・シェーン)
- 第4章 社会政策学会におけるヴェーバー兄弟(エベルハルト・デム)
- 第5章 ゾンバルトとヴェーバーにおける人格的葛藤とイデオロギー選択(アーサー・ミッツマン)
- 第6章 ふたつの社会経済学:シュンペーターとヴェーバー(ユルゲン・オースターハメル)
- 第7章 ローベルト・ミヘルスとマックス・ヴェーバー:心情倫理的ファンダメンタリズムと責任倫理的プラグマティズム(ヴォルフガング・J・モムゼン)
- 第8章 モスカ、パレート、ヴェーバー:歴史的比較(デーヴィッド・ビーサム)
- 第9章 ジョルジュ・ソレルとヴェーバー(J・G・マキオル)
- 第10章 ヴェーバーとデュルケム:一致と相違(アンソニー・ギデンズ)
- ? ヴェーバーの周辺の神学者と歴史学者
- 第11章 マックス・ヴェーバーと福音社会会議(リーター・アルデンホフ)
- 第12章 専門家同士の友情:「マックス・ヴェーバーとエルンスト・トレルチ」に関する覚え書き(フリードリッヒ・ヴィルヘルム・グラーフ)
- 第13章 マックス・ヴェーバーとエードゥアルト・マイアー(フリードリッヒ・H・テンブルック)
- 第14章 ランプレヒトとヴェーバー:方法論争における歴史社会学の発展の限界(サム・ヴィムスター)
- 第15章 オットー・ヒンツェとマックス・ヴェーバー:比較の試み(ユルゲン・コッカ)
- ? ヴェーバーと政治
- 第16章 フリードッヒ・ナウマンとマックス・ヴェーバー:共通の政治的立場(ペーター・タイナー)
- 第17章 マックス・ヴェーバーのアナーキスムとアナーキストに対する関係:エルンスト・トラーの場合(ディットマー・ダールマン)
- 第18章 マックス・ヴェーバーとアントニオ・グラムシ(カール・リヴィ)
- ? ヴェーバーとその時代の哲学的思考
- 第19章 近代の多義性:ゲオルク・ジンメルとマックス・ヴェーバー(デーヴィッド・フリスビィ)
- 第20章 マックス・ヴェーバーと西南ドイツ学派:歴史的個体の概念とその発生(ガイ・オークス)
- 第21章 ヴェーバーとフロイト:職業と自己認識(トレイシー・B・ストロング)
- 第22章 生活形式としての情熱:オットー・グロースをめぐるサークルとマックス・ヴェーバーにおける性愛と道徳(ヴォルフガング・シュベントカー)
- 第23章 ヴェーバー=クライスにおけるエルンスト・ブロッホとゲオルク・ルカーチ:比較の試み(エーヴァ・カラーディ)
- 第24章 カール・ヤスパース:ヴェーバーを見つめる思考(ディーター・ヘンリッヒ)
- ? ヴェーバーと現代の社会科学
- 第25章 マックス・ヴェーバーと1920年以降の世界(エドワード・シルズ)
- 第26章 マックス・ヴェーバーと現代の社会科学(ラルフ・ダーレンドルフ)
- あとがき
- 索引
- ほぼ同時に出版されたドイツ語版と英語版の双方から「それぞれ両国語で執筆された論考を底本として採用」している。
- W.ヘニス、D.フリスビィ、G.オークス、F.H.テンブルックのもの等を読了。フリスビィからは学べることは多くなかった。オークスはいつもながら(?)「〜〜の思想を〜〜文字以内に要約する」的な論文(ここで対象になっているのは、ヴィンデルバント、ラスク、リッカート)でその無味乾燥な文体にうなる。ヘニスの論考はクニースの議論の紹介などかなりおもしろかった&勉強になった。