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http://www.arsvi.com/b2000/0211mm.htm

 2002年1月、厚生労働省が発表した人口の将来推計では、五年前の推計以後少子化が一段と進んだことを踏まえて、2050年の合計特殊出生率は、前回の1.61から1.39へと大幅に下方修正された。‥‥
 これまでの推計では、出生率低下の最大の要因は晩婚化であり、そこに歯止めがかかれば出生率は上昇に転ずるだろうと予想されていた。しかしそれが甘かったことが近年の趨勢からわかってきて、推計を大幅に手直ししたというわけである。1960年以降生まれのカップルの中には、早く結婚しても子どもの数が一人かゼロのケースが増加しており、従来指摘されていたような「晩婚化が出生率低下の原因」とばかりはいえなくなりつつある。(p.103)

こういう本は、データから言えること/言えないことを考えるきっかけを与えてくれるので、その意味では、おすすめ。みなさん考えましょう。