• 文部科学省不登校問題に関する調査研究協力者会議『今後の不登校への対応の在り方について(報告)』、2003年
  • 昨日「自立って最近あんまり聞かないことばだよね」というようなことを(ついうっかり)しゃべってしまったが*1、こういうところに・こんなふうに使われる、というその例:
    • 第三章 不登校に対する基本的な考え方
      • 一 将来の社会的自立に向けた支援の視点


 不登校の解決の目標は、児童生徒が将来的に精神的にも経済的にも自立し、豊かな人生を送れるよう、その社会的自立に向けて支援することである。その意味においても、学校に登校するという結果のみを最終目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的にとらえ、社会的に自立することを目指すことが必要である。

 不登校の時期は児童生徒にとって、場合により、いじめによるストレスから回復するための休養期間としての意味や、進路選択を考える上で自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つこともある。しかし、同時に、現実の問題として、不登校による進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクがある場合もある。
 こうした点は、不登校経験者の声からも確かめることができる(「不登校経験者の実態調査」)。‥‥〔中略〕‥‥

 こうした観点から、義務教育段階にある不登校児童生徒、更には中学校卒業後に「ひきこもり」状態にあるなど、進学も就労もしていない青少年に対し、「心の問題」の解決を目指した支援のみならず、本人の進路形成に資するような指導・相談や、それに必要となる学習支援や情報提供等を積極的に行うことが重要であると考える。

またそのすぐ前には「ひきこもり問題との関連」という節あり:

‥‥この「ひきこもり」は、児童生徒の社会的な自立を目指すという、本協力者会議の基本的な考え方に照らして、見過ごしにできない問題である。 ‥‥

*1:どうだろう? わたしだけかもしれない。