• ジンメル『社会分化論 宗教社会学(新編改訳)』、現代社会学体系1、居安正訳、青木書店、1998年
    • G.Simmel, Über sociale Differenzierung : Sociologische und psychologische Untersuchungen, Duncker & Humblot, 1890.
    • ――, Die Religion, Literasiche Anstalte Rutten & Loening, 1912.
    • Margarete Susman, Die Geistige Gestalt Georg Simmels, J. C. B. Mohr, 1959.
  • 目次:
  • 『社会分化論』[1890]
  • 『宗教』[1906, 1912]
  • 社会学的美学」[1896]
  • 「宗教社会学のために」[1898]
  • 「大都市と精神生活」[1903]
  • 「食事の社会学」[1910]
  • 「個人と自由」[1913,1957]
  • 個人主義」[1917]
  • 「未完の自叙のはじめ」[1958]
  • M. ズースマン『ゲオルク・ジンメルの精神的な形姿』[1959]
  • 「未完の自叙のはじめ」「宗教社会学のために」『ゲオルク・ジンメルの精神的な形姿』のみ読了。ズースマンのものは、同時期に書かれた『橋と扉』編者序文と大きく変わらない内容。ジンメルの「未完の自叙のはじめ」は、自らの思想を振りかえり説明しているもので、短いがわかりやすかった。「宗教社会学のために」は、はじめて「宗教社会学」ということばを使ったとされているもの(訳者解説[p.358])。読みづらかったが、それよりも、こうした議論が(明らかにジンメル自身も意識している)フォイエルバッハヘーゲル左派による宗教批判といかに異なるかを考えさせられた。