• 石母田正『続 歴史と民族の発見:人間・抵抗・学風』、東京大学出版会、1953年
  • 読了。前著『歴史と民族の発見』につづく論集。
  • 内容についてとくにコメントはないが、「国民的歴史学運動」については、あらためて小熊英二『民主と愛国』第二部第八章を読みかえし得るところがおおかった。また、それと網野善彦氏とのかかわりについては、石井進「『新しい歴史学』への模索:網野善彦氏の『無縁・公界・楽』をめぐって」(『中世史を考える』所収)に鋭い指摘がある。後者は、前者がひろく知られているのに比べて知られていないので、関心のある方にはおすすめしたいところ。