• 小杉礼子編『大学生の就職とキャリア』、勁草書房、2007年
  • 読了。勉強になった。多くの調査結果はそんなものだろうなあというか予想に反しないものだったが、いくつか意外な指摘もあり考えさせられた。たとえば、大学生に「仕事に就いたらうまくできる自信があるか」を尋ねた結果を紹介している以下の箇所である。自信のない若者・学生みたいなステレオタイプをもっていたので、そうでもないのかと考えさせれた。

「仕事に就いたらうまくできる自信がある」者もまた、いずれのエリアにおいても女性よりも男性の割合が高く、四国以外のエリアで統計的に意味のある差が見られた。とくに関東、近畿の男性で「あてはまる」の割合が七割を超え、大都市圏の男性が自信があると回答する結果となった。女性も同様に関東、近畿で「あてはまる」の割合が比較的高いが、それでも六割に満たない。とくに、甲信越、北陸、中部、沖縄の女性で「あてはまる」と回答した者が五割に満たず、低くなっている。(pp.86-7)