メアリー・オーヘイガン[1991→1999]『精神医療ユーザーのめざすもの』、解放出版社

わたしは瀬戸物を病棟の壁にたたき付けて壊しました。なぜなら、キチガイというのはそうするものだと思ったからです。それは怒りの反応として彼らの期待にこたえたようでした。つまり、もし彼らがわたしはキチガイと呼ぶならわたしはキチガイになろうということです。‥‥今も付き合ってる友だちにその病院で知り合いました。わたししたちは花を食べるといったたぐいの「キチガイごっこ」をしました。こうしたことは気晴らしにはなるでしょうが、外で暮らすには何の役にも立たなかったということを、わたしと同じような惨めな状況に置かれた人のために言っておかなければなりません。(pp.36-7)