坂井健雄『謎の解剖学者ヴェサリウス』、筑摩書房ちくまプリマーブックス132)、1999年

当時の外科学と解剖学の教授という地位は、他の医学の教授職に比べて、格段に重要度が低かった。ヴェサリウスが採用されたときの年俸は、四〇フロリンであり、二年後の再任のときに七〇フロリンに増額された。この頃の臨床医学の教授職の年俸は、一〇〇〇フロリンもしくはそれ以上であった。‥‥(p.67)