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『論理学研究2』(第二巻の三分の一)読了。 実的 reell 「実的」(reell)は real とは全く別種の概念で、「志向的」に対立する意味で用いられている。そして実的内実〔内容〕とは感覚与件のことである。現象学的研究にとっては 〔1〕感覚という意味での内…

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不断の辛苦: 研究成果と称されるべきものの真の諸前提となりうるのは当然次のような命題でなければならない。すなわち、それらの命題が言表する事柄は、“十全的現象学的に正当化され”ねばならない、つまり極めて厳密な意味での[訳注]明証によって充実されね…

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『論研』第二巻について、1925年の回顧: 「第二巻の各研究における主眼点は、われわれが思考する際にわれわれの内部で行われる論理的“体験”へ直観を反転することであった。われわれが自然的-根元的態度で思考活動を遂行している場合には、われわれはそのよ…

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『論理学研究』第一巻を読む。1918年には以下のような回顧; 私は‥‥『イデーエン』に先立つずっと前に、決定的な諸洞察に迫っていたのです。『プロレゴーメナ』の立場を私はずっと前に正しくないものと、ないしはただ本質真理に対してのみ正しいものと認め[…

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ザハヴィを横目で見つつ、フッサール『論理学研究』(なぜ?)をぱらぱらめくる。p.70 エポケー 「素朴な形而上学的態度を突如遮断することに対する術語であり、したがって、哲学の入り口に喩えられる(Hua 6/260)」 還元 「対照的に、還元は主観性と世界の…

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とりあえず ダン・ザハヴィ[1997→2003]『フッサールの現象学』晃洋書房 の簡素な文章に涙。わかりやすく的確な解説だけど、なにか「もうひと声」ほしいと思わせるのはわたしの理解力のせいかしら。 とりあえずメモ。志向的経験の二つの区別(p.222 ); 「…