2004-01-01から1年間の記事一覧

『現代思想』vol.28-14(特集ジュディス・バトラー)、青土社、2000年 特集目次: 竹村和子+冨山一郎、バトラーがつなぐもの J・バトラー、『ジェンダー・トラブル』序文(1999) J・バトラー、「良心がわたしたち皆を主体にする」:アルチュセールの主体化…

このように教育活動、研究活動がどれだけ優れているかによって傾斜配分が行われているが、これとは別に、各大学が一定の指標について、どれだけ実績を上げているかが、毎年測定され、その結果が公表されている。その指標とはたとえば、「その大学は、これま…

潮木守一『世界の大学危機:新しい大学像を求めて』、中公新書(1764)、2004年 読了。 イギリスには各専門分野ごとに研究審議会(Research Council 現在六機関)が設けられていて、大学教員は必要に応じて、研究費の申請を、この研究審議会に提出する。これは…

ちなみにまた――バトラーで検索したら見つかった――以下の文章を読んで ジェンダーフリーに隠された「セックスフリー(男女の無性化)」という狂気!: http://homepage1.nifty.com/1010/sexfree.htm 頭を抱える。なにを言えばよいのか、という感じ。バトラー…

ジュディス・バトラー『触発する言葉』、竹村和子訳、岩波書店、2004年(原著1997年)[bk1] 出版社(目次あり): http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0233920/top.html 読了。『ジェンダー・トラブル』より読みやすかったのは精神分析への参照が少なかった…

ピーター・サックス『恐るべきお子さま大学生たち:崩壊するアメリカの大学』、草思社、2000年(原著1996年。10章以降は要約のみの抄訳)[bk1] 出版社: http://www.soshisha.com/books/0957.htm まわりくどいというか、はっきりした主張が(順序立てて)な…

喜多村和之『大学は生まれ変われるか:国際化する大学評価のなかで』、中公新書(1631)、2002年[bk1] 読了。

成定薫『科学と社会のインターフェイス』、平凡社(自然叢書24)、1994年 自著を語る: http://home.hiroshima-u.ac.jp/forum/29-1/kagaku.html 論文集。 第一部 科学と制度 第一章 学会の成立と展開 第二章 イギリスにおける科学の制度化 第三章 科学の制度…

喜多村和之『大学淘汰の時代:消費社会の高等教育』、中公新書965、1990年 読了。

ノーバート・ウィーナー『人間機械論(第二版)』、鎮目恭夫・池原止戈夫訳、みすず書房、1979年(原著1954年。初版1950年) 読了。

伊勢田哲治『認識論を社会化する』、名古屋大学出版会、2004年[bk1] 出版社(目次あり): http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0489-3.html 著者氏HP: http://www.info.human.nagoya-u.ac.jp/~iseda/index_japanese.html 2章まで読了。

野家啓一『クーン:パラダイム』(現代思想の冒険者たち24)、講談社、1998年 ひさびさに本を通読。おもしろかった。科学史の解説にもなっている。 クーンの主著『科学革命の構造』は、すでに述べたように、一九六二年にカルナップらウィーン学団の主要メン…

ヴィーコ『新しい学』(世界の名著33)、清水幾多郎編・清水純一・米山喜晟訳、1979年(原著初版1725年、改訂三版1744年の補正版の訳) 第一巻の途中まで。

再訪:非連続性/認識論的断絶/長期持続 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041021#p2 なんどもありがとうございます。 まず、──なにしろよくわからなかった箇所なので、読み方については自信が無いのですが、しかし──この↑まとめは疑問に思いました。と…

ヴィーコ『学問の方法』、上村忠男・佐々木力訳、岩波文庫、1987年(原著1709年) 正式名称は『われらの時代の学問方法について(De Nostri Temporis Studiorum Ratione)』。ナポリ大学での定期講演。 フーコー読みつつ平行して読むとアタマがくらくらして…

再訪:非連続性/認識論的断絶/長期持続 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041019#p3 相手していただいてありがとうございます。――と思いつつも、うーん。どこから、なにをいえばよいのかわからないので、とりあえず――一番かんたんに言える――質問をもら…

涜書:『ミシェル・フーコー思考集成』(3) http://d.hatena.ne.jp/contractio/20041018#p11 めずらしく(?) contractio さんがなにに悩んでいるのかがいまいちよくわからない今日このごろ。 「非連続性の概念自体が在り方を変えた」???──よろしい。 …

ジャンバッティスタ・ヴィーコ『イタリア人の太古の知恵』、上村忠男訳、法政大学出版局、1988年(原著1710年) 正式名称は『ラテン語の起源から導き出されるイタリア人の太古の知恵について』第一巻形而上学。第二巻「自然学」は書かれたものの散逸し、第三…

バーナード・クリック『現代政治学入門』、染谷育志・金田耕一訳、講談社学術文庫、2003年(原著1987年。邦訳1990年の文庫版。)

スキナー[1988→90] 読了。「問題提起」はよく理解できるが、その「解決策」はというと‥‥という感じ。いろいろ言ってみたいことはあるけれど、「問題提起」というのはたとえば以下のようなこと: ‥‥疑いもなくこの影響という概念は(原因から区別されなければ…

W・ウルマン『中世における個人と社会』、鈴木利章訳、ミネルヴァ書房、1970年(原著1966年) 連続講演集@ジョンズ・ホプキンズ大学。死ぬほどわかりやすい。「中世政治思想入門」という感じではおすすめ。 目次: 序 日本語版への序 訳者まえがき 第一講 …

クェンティン・スキナー『思想史とはなにか:意味とコンテクスト』、半澤孝麿・加藤節編訳、1990年(原著1988年の抄訳)[bk1] 論文集。(再読中。)むかし読んだときは気付かなかったが、序文にはかなり疑問が残る。 編訳者はしがき 序 ペンと剣――クェンティ…

リチャード・タック『トマス・ホッブズ』、田中浩・重森臣広訳、未来社、1995年(原著1989年)[bk1] これも古本で買っておいて読んでなかったもの。ワトキンスの本(参照)に対する説得的な批判や評価、ホッブズ研究史の便利な解説、また、随所にあらわれる…

J.W.N.ワトキンス『ホッブズ:その思想体系』、田中浩・高野清弘訳、未来社、1988年(原著初版1965年。二版1973年の訳)[bk1] 古本で買っておいて読んでなかったもの。おもしろかった。第五章と第八章をのぞけば、ほかはわりと納得。 日本語版への序文 初版…

ジェイ[1973=75]『弁証法的想像力』 読了。 おそらく、このモティーフ〔階級闘争や資本主義にとどまらず、それらを包み込みさえする自然と人間という大きなモティーフ〕は、もっとも明白には、ホルクハイマーの教授資格論文である『ブルジョワ的歴史哲学の起…

マックス・ホルクハイマー『批判的理論の論理学:非完結的弁証法の探求』、角忍・森田数実訳、恒星社厚生閣、1998年[bk1] お買いもの。著作&論文集。 目次: 市民的歴史哲学の起源〔1930年〕 序文 第一章 マキャベリと心理学的歴史観 第二章 自然法とイデオ…

マーティン・ジェイ『弁証法的想像力:フランクフルト学派と社会研究所の歴史1923-50』、荒川幾男訳、みすず書房、1975年(原著1973年) 図書館もの。よい本。復刊されてるようなので買おうかどうか。 http://www.msz.co.jp/revival/revival/ まえがき(M・…

ひさびさに占い。 誕生日占い:http://www.work-at.co.jp/fortune/tjb/index.html via:http://d.hatena.ne.jp/using_pleasure/20041002#1096688722 的確で注意深く保守的なあなたは、細かい仕事をするのに並外れた迫ヘを発揮し助ェに考えてからでなければ決…

小牧治・村上隆夫『ハーバーマス』(人と思想176)、清水書院、2001年[bk1] 図書館もの。軽い本。重複も多い。 ハーバーマスとホルクハイマー: 社会研究所でのハーバーマスの最初の大きな仕事は、学生の政治意識に関する社会調査研究で、その基礎となったの…

ハーバーマス『理論と実践:社会哲学論集』(1963) 読み終わらない。 「古典的政治学」(1961年の講演) トマスは、一面においては、まだ全くアリストテレス以来の伝統のなかにとどまっている。彼によれば、国家は人間たちの生存維持のために建てられたもの…